【腕時計の用語解説】クロノグラフの使い方

クロノグラフって何?

今回は時計の機能についてご紹介します。

皆さん、時計を買うときに「クロノグラフが付いてて」などと、店員さんから言われたことはありませんか?

この単語、カタログにも書いていたりしますよね。

このクロノグラフについてご紹介しますので、時計購入を検討中の方のご参考になれば幸いです。

すごく簡単に言うとストップウォッチ機能

まず、クロノグラフというのは「経過時間を計測するための機能」のことを言います。つまりはストップウォッチ機能のこと。

クロノグラフという言葉はギリシア語の「クロノス→時間」と「グラフォス→記す」という言葉をあわせた造語です。

使い方はとてもシンプルで、”スタート・ストップ・リセット”この3つの工程のみとなります。操作方法もとても簡単です。

  1. まずリューズと呼ばれる3時位置にある上に(2時位置あたり)プッシュボタンがあります。これを押すと、時計中央のクロノグラフ針がスタートします。(秒針ではありません。)もう一度押すとストップします。この2時位置にあるプッシュボタンが”スタート・ストップ”です。
  2. 針が止まっているストップの状態で4時位置にあるプッシュボタンを押すと”リセット”されます。

操作はこれだけです。

※注意点としてはリセットをする時に必ずストップを押しているか(針がとまっているか)を確認してからリセットボタンを押すようにしてください。

ストップせずにリセットしてしまうと壊れる場合があります。

この操作の順番は間違えないようにご注意ください。

見方はどうするの?

次に測りはじめてからどのくらいの時間が経ったのか、見方についてご案内します。

スタートした時に動き出すクロノグラフ針は60秒で1周します。

この60秒を超えると、文字盤に独立して設けられた積算計が動きます。

積算計はモデルによって変わりますが「30分積算」「60分積算」「12時間積算」「24時間積算」があります。

例えば「30分積算計」と「12時間積算計」が搭載されているモデルの場合、クロノグラフ針が60秒を超え1周すると30分積算計が1目盛り動きます。

その後1時間が経過すると12時間積算計が1目盛り動き、この積算計とクロノグラフ針を見ることでスタートさせてからどのくらいの時間が経過したか分かります。

また、時計のモデルによって様々な機構が付いており、クロノグラフを使って測れるものも変わってきます。今回は”タキメーター”も一緒にご紹介します。

タキメーター

ベゼルに刻まれた目盛りとクロノグラフ針を見て1kmを何秒で走行したかでおおよその時速を求めることが出来ます。

操作方法は先程と変わりません。例えば車の平均時速を割り出す場合、

  1. 車の走りはじめと同時にクロノグラフをスタート
  2. 1km走行したところでクロノグラフをストップ
  3. その際にクロノグラフ針が指しているタキメーターの目盛が平均時速になります。

昔はモータースポーツで用いられたりしていたそうです。確かに便利ですよね。

ちなみにタキメーターは速度をはかる他に作業量や生産数を確認することが出来ます。

1つの作業(生産)開始のタイミングでクロノグラフをスタートさせ、終わったところでストップを押します。

その時クロノグラフ針が指しているタキメーター目盛の数字が1時間でできる作業(生産)数となります。

工場の生産ラインなどで考えるとわかりやすいですね。

このようにタキメーターは使っていただけます。

ただよく使う機能かと言われると、だいたいのかたはあまり使わないかもしれないと思います。

それでもデザイン的に、スポーツテイストかつミリタリー感も出ます。

どちらかと言うとタキメーターが付いているデザインが格段にかっこ良いということで選ぶ方もいらっしゃいます。

また、こういった機能について知ることで時計についてもっと興味を持っていただけると思います。

この記事の冒頭でも書いたように腕時計を検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

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