重厚感のあるケースサイズと、飽きの来ないシンプルなデザインが特徴の「PANERAI(パネライ)」。
元々はイタリア海軍特殊部隊の為の防水時計として開発された為、派手な装飾等が無く瞬時に時刻を読み取ることだけに特化し、設計されています。
流行を考えず、実用性のみを追求した結果、軍用の時計として過酷なミッションに耐えることを命題とする「ミリタリーウォッチ」は、無骨で男らしい物が多い反面、どうしても「美しさ」や「お洒落」といったイメージからは対極の位置にありがちです。
ですが、ことパネライに関しては多くの有名ブランドを生み出したイタリアというお国柄からなのか、どのモデルに関しても清潔感があり、明るくフレッシュな印象さえ抱く時があります。
「ミリタリー✕お洒落」という相反する要素を融合させてしまったパネライは、まさにスタイリングの教科書といっても過言ではありません。
そんな伊達男達の心を掴むパネライの魅力とは一体どこにあるのでしょうか?
皆様こんにちは。香川県の時計店でパネライ担当をしております「山口」と申します。
香川県といえば日本一小さな都道府県として有名ですが、私達のお店は国内有数のパネライ正規販売店として、日々多くのご成約とお問い合わせを頂いております。
パネライの商品はバリエーションが非常に多く、よく似たデザインのモデルも多いため、人によっては違いが判らないといった方もいらっしゃるのですが、きちんとディティールや機能のご説明をすると理解が進むことに喜びを感じて頂けるようになり、自分なりの拘りと楽しさを感じながら商品を選ぶことの出来るブランドです。
「1人でも多くの人にパネライの魅力を知って頂き、腕時計が持つ楽しさを感じて頂きたい」
この記事はパネライに興味のある方だけでなく、何か腕時計を検討中の方、既に何本か腕時計を所有している愛好家の方、すべてに贈るガイドブックです。
日本トップクラスのパネライディーラーにしかお伝えできない内容・言葉でその魅力をお伝え出来ればと思います。
最後まで宜しくお願い致します。
⬇ パネライのモデル一覧を見たい方はこちらからご覧になれます。 ⬇
パネライ シリーズ一覧
パネライの時計は大きく分けて4つのモデルに分類することができます。
華々しい歴史を持つスイスの時計ブランドとは違い、橋の上に建てられた小さな時計店をルーツに持つパネライにとって、その1つ1つがブランドの象徴であり、同社が歩んできた160年以上の歴史の足跡のようなものです。
その時計を腕にし、他に例のない「真に勇猛果敢な作戦」を展開した英雄たちを後世に伝えるべく、皆様もパネライの時計を手にしてみませんか。
ルミノールシリーズ
パネライのアイコンとも言えるルミノールシリーズ。
特徴的な左右非対称のケーススタイルは、時計にあまり馴染みの無い方でも1度は見たことがあるのではないでしょうか。
画像出典:アイアイイスズWEBカタログより
セレブの愛好家も多いルミノールですが、廃墟となり貧困にあえぐ敗戦後のイタリアにおいて、人々が復興を目指し希望に満ちた機運の中で誕生した時計ということはあまり知られておりません。
「ルミノール」という名称は、後述する先代モデル「ラジオミール」と同様に使用される発光物質が由来となっております。
パネライが初期に生み出した「ラジオミール」は、強い発光力こそありますがその原料である「ラジウム」は放射性物質を含んでいるため、製造過程における健康への影響が懸念されておりました。
次第にガンマ線の危険性が明らかになったことも一因となり、パネライは新しい発光物質の開発に着手。
トリチウムを主成分とし放射性をラジウムの約20分の1にまで抑えた「ルミノール」を生み出しました。
これまでは、「ラジオミール」こそが暗所での視認性と高い防水性を併せ持つ潜水に特化した史上初の時計と考えられていましたが、「ルミノール」は「ラジオミール」という師を凌駕した弟子のようなものであり、その証拠に外装面においてもリューズの防水機能を確保する為に根本的に改良が施された独特のケーススタイルが考案されます。
従来のねじ込み式リューズは、毎日の操作でネジ山や溝が摩耗し防水性の低下を招くこともありましたが、「ルミノール」はレバーが付いた小さなブリッジをケースの外側にネジで固定し、そのレバーの圧力を利用して防水性を確保するというまったく新しい機構が搭載されました。
機能性を追求した結果生み出される個性的な美しさをコンセプトとし、ひと目で分かる斬新で色褪せないデザインコードこそ「ルミノール」の原点です。
サブマーシブルシリーズ
1998年に「ルミノール」の派生モデルとして発表され、2019年に単独のコレクションとして「ラジオミール」に次ぐ第3のコレクションとして人気を博しているのが「サブマーシブル」です。
ルミノール同様ケースに設けられた大型のリューズプロテクターに、立体的なドットのマーカーを配した逆回転防止ベゼルを備えております。
画像出典:アイアイイスズWEBカタログより
デザインのモチーフとなったのは、1956年にエジプト海軍の潜水部隊専用として開発された「エジツィアーノ(エジプシャン)」と呼ばれるモデル。
イタリア以外の軍では初めての納入品となりました。
パネライのコレクションにおいて、ごく僅かのみ生産されたいくつかの特殊なモデルが存在するのですが、この「エジツィアーノ(エジプシャン)」ほど信頼性に満ちた時計はありません。
個人的な憶測にはなりますが、それほどまでに当時のパネライの技術力の高さは国を超えて認められており、長い歴史の中でも一際存在感を放つ「エジツィアーノ(エジプシャン)」が誕生したのではないでしょうか。
そのDNAを受け継いだ「サブマーシブル」は、2019年にCEO(最高経営責任者)の交代を機に「サバイバルツール」という新たなコンセプトを掲げ、独立したコレクションへと生まれ変わりました。
「BMG-TECH™(ビーエムジーテック™)」「Carbotech™」「Ecoチタン」といったパネライの開発力を象徴する独自素材を採用し、「ルミノール」の歴史を引き継いだタフでマッシブなデザインは多くのパネリスティ(パネライ愛好家)を魅了しております。
まさにプロフェッショナルダイバーズの名に恥じない存在感溢れるコレクションです。
ルミノールドゥエシリーズ
その名の通り、ルミノールの第二章として2016年にデビューしたのが「ルミノール ドゥエ」です。
こちらも「ルミノール」「サブマーシブル」シリーズと同様に、ブランドのアイデンティティとも言えるリューズプロテクターが備え付けられており、1950年代のケースデザインを模した「1950ケース」が採用されております。
「ルミノール」シリーズと比べケースの厚みが約40%薄く設計されており、シャープでエレガントなディティールは老若男女問わず着用頂けるシリーズとなっております。
以前までのパネライは大きくて厚みのあるデザインのみが注目されていましたが、「ルミノール ドゥエ」の登場によって新しいユーザーの方々が増え、近年では人気のコレクションへと昇華されております。
お客様自身がワンタッチで交換出来るストラップシステム「クイックリリース システム」を採用しており、お洋服とのコーディネートや全体的なスタイリングの楽しさを気付かせてくれるコレクションです。
★画像出典:パネライ公式ホームページより
ラジオミールシリーズ
1936年にプロトタイプが開発され、1938年にイタリア海軍特殊潜水工作部隊に供給したパネライ初の腕時計こそが「ラジオミール」です。
画像出典:アイアイイスズWEBカタログより
「ラジオミール」の誕生以前より、イタリア海軍の精密機器納入業者として関係を築き発展していったパネライは、1916年に臭化ラジウムをベースとした高い蛍光性を有する物質を発明。様々な軍事精密機器にこの物質を役立たせることでその地位を不動のものとしていきます。
やがてこの蛍光物質は「ラジオミール」と名付けられ特許を取得、1938年のパネライ初の腕時計にもその名が授けられることとなります。「ラジオミール」の評価を裏付けるエピソードとして、それ以前にもイタリア海軍委員会は部隊に対して市販されている様々な時計を納品してきたのですが、公式な歴史資料によると
「どれも夜光が十分ではなく防水性や耐圧性が低いなど、満足のゆくものは1つもなかった」
と記載されております。
しかし1936年にプロトタイプが部隊に納入されると
「海中での試験を昼間と夜間に実施し、あらゆる面で良好な結果を得た。すぐに10本を発注し、軍事訓練で使用した結果、非常に満足のゆく結果を得た」
という記録が残されており、当時から「ラジオミール」がいかに優れたミッションウォッチであったかが伺えます。
さらに興味深い点としてこれらの機器は軍事機密に属すため、戦時中のイタリア潜水部隊が使用した時計にはブランド名の記載がありません。
視認性に優れた幅47ミリのスティール製ケースと、12角形のねじ込み式裏蓋、円筒型のねじ込み式リューズは当時の「ラジオミール」の仕様として親しまれ、自国の為に命を懸けて戦う英雄達を支える大きな力となりました。
他のブランドと比べても華やかな装飾やトレンドを意識したディティールの作り込みこそありませんが、ミリタリーウォッチの先駆けとして語り継がれる名品ではないでしょうか。
パネライのここがすごい
一目でパネライと分かるマッシブで力強いケーススタイル
画像出典:アイアイイスズWEBカタログより
パネライの最大の特徴である独創的なケーススタイル。
イタリア海軍への納入品として、堅牢性と視認性を最大まで高める為に考案されたその大きさは、1990年代後半に起きた「デカ厚時計ブーム」の先駆けと言われております。
祖国の為に戦う英雄達を支えるべく設計されたそのデザインは時代を超え、戦争が終わった現代となっては「力強い男らしさの象徴」として憧れを抱かれるようになりました。お休みの日の愛用機としては勿論ですが、イタリアらしいシンプルでヴィンテージの中にもどこか色気のあるデザインはセミフォーマルなシーンにも抜群にフィットしてくれます。
見た目の先入観からか、合わせ方が難しいと思われがちですが、実はパネライほど幅広いシーンに対応出来る時計は少なく初めての機械式時計としてもオススメ出来るブランドです。
強い発光力とサンドイッチ文字盤
画像出典:アイアイイスズBLOGより
パネライが長きに渡り軍の信頼を勝ち取り、精密機器や腕時計を納入出来た背景には、優れた蛍光物質の開発と深海においてそれを最大限にまで高める独自の文字盤が存在していたからに違いありません。1913年に「ラジウム」をベースとした「ラジオミール」を開発し軍との関係性を密接にすると、放射性物質が含まれていることの健康被害を懸念し、1940年代から50年代にかけて「トリチウム」を主成分とした「ルミノール」を開発。その後さらに改良が施され、今のパネライに使用されている蛍光物質は全て「スーパールミノヴァ」となりました。
蛍光物質の開発と同時にパネライが力を注いだのが、「サンドイッチ文字盤」と呼ばれる特殊な構造を施した文字盤の開発です。通常、他のメーカーですと文字盤に設置されたインデックスに蛍光物質を塗布し、暗所での視認性を確保しますが、「サンドイッチ文字盤」は数字部分をくり抜いた文字盤の下層に蛍光物質を一面に塗布したプレートを重ね合わせることで、数字を文字盤にプリントしたり描いたりするよりも多くの蓄光塗料を使用できる上に、優れた蓄光技術によって「発光力が強い」という特徴を生み出すことが出来ます。
現行のモデルでは文字盤を数字の形に彫り込み夜光塗料を流し込んだ「ホローダイアル」と呼ばれる物や、植字タイプの物など様々な文字盤が使用されていますが、立体感と奥行きを感じることの出来る「サンドイッチ文字盤」はやはりパネライの魅力を堪能する上での大きなポイントとなるはずです。
豊富な交換用ストラップの展開
シンプルなデザインが多いパネライの時計ですが、純正ストラップを交換して自分だけのお気に入りのモデルを作り上げるというのも面白いのではないでしょうか。
他社でも「アリゲーター」「カーフ」「ラバー」等のストラップを用意しているブランドは数多く存在しているのですが、パネライほど種類が豊富に揃っているメーカーは他になく、その数は実に300種類以上。
多彩なカラーリングだけでなく、起毛素材を使った物やヴィンテージ風に仕上げたストラップ等、お客様のご要望に合わせて幅広く対応させて頂けます。
★画像出典:パネライ公式ホームページより
マニファクチュールとして多彩な自社製ムーブメントの展開
パネライオフィスの写真
2002年パネライはスイス北西部の都市ヌーシャテルに自社工房を設立し、高い規格水準を満たすため自社で改良を施したムーブメント専業メーカーの製品を搭載し時計を製造していました。その一方で、パネライが真に目指したのは、あらゆる種類のムーブメントを社内で開発し、設計から製造まで全ての作業を自分達で行う「マニファクチュール」になること。
1993年に民生用の時計を開発し、ブランドとしての成功を収めたものの、それを維持していく為にはモデルに宿る歴史の本質に忠実でありながら、新しい未来の構築に努力を惜しまないことが必要不可欠であると気付いていたからです。
かつてラジウムを原料とした「ラジオミール」からトリチウムを主成分とする「ルミノール」へ技術躍進を遂げたように。
そして新世代のパネライを製造するというブランドの信念が形となり、2005年ブランド初の自社ムーブメント「キャリバーP.2002」が誕生します。
その後もパネライは今日まで多くの自社ムーブメントを開発し、世界から認められた一流メゾンとして人々から称賛を浴びています。
★画像出典:パネライ公式ホームページより
パネライの開発力を象徴する独自のハイテク素材
近年パネライは様々な独自素材を開発し時計のケースへと採用しております。
数年前までは、「ステンレスの大ぶりで重量感のある時計」こそがパネライのイメージとして強かったのですが、今やこれらの独自素材はブランドの開発力の象徴として業界の中でも非常に高い評価を受けており、毎年の新作発表の場ではどのような素材が使用されているか話題になる程注目を集めております。
パネライの選び方
ここまでパネライの「魅力」「シリーズ」を解説して参りましたが、冒頭でも述べた通り、いざ自分に合ったモデルを選ぼうとした時に「デザインがよく似ていてどれを選べばいいか分からない」といった方も多いのではないでしょうか。
そんな皆様の為に、ここからは「これを見れば誰でも分かる!!パネライの選び方」をご説明させて頂きたいと思います。
STEP1 モデルを選びましょう
ここまでブログを読んで頂いた方はご存知の通り、パネライには「ルミノール」「ラジオミオール」「サブマーシブル」「ルミノール ドゥエ」の4つがモデルとして存在しております。
画像出典:アイアイイスズOnline LUXEより
この4種類から最適なモデルを選んで頂く為に、まず皆様に見てもらいたい点が「リューズプロテクターの有無」です。パネライらしさを求めるのであれば、プロテクターの付いた「ルミノール」「サブマーシブル」「ルミノール ドゥエ」の中からお選び頂くようになりますが、「ラジオミール」にしかないアジと歴史的背景も魅力的です。
ケースデザインの好みは人によって様々ですのでお好みの方をお選び頂ければと思います。
リューズプロテクターが装着された3種類で迷った場合には、各モデルの特徴を今一度思い起こしてみてはいかがでしょうか。
「ルミノール」はやはりパネライの定番モデルということもあって選べるカラーリングと大きさが数多くあります。革ベルト、ラバーベルト、金属ブレスの相性がどれも良く豊富なバリエーションを楽しむことが出来る点も見逃せません。
「サブマーシブル」に関しては、ケースに様々な材質を採用している為他のブランドにはないパネライの独自性を最大限堪能して頂くことが出来ます。パネライのコレクションでも数少ないドット型のインデックスは植字式となっており抜群の立体感を誇ります。
画像出典:アイアイイスズBLOGより
従来の厚みがあるケースはなく、よりイタリアらしい薄型でシャープな時計がお好みの方には「ルミノール ドゥエ」をおすすめします。スタイリッシュで優雅なスタイリングはビジネスシーンとの相性も良く、老若男女問わず様々な人に着用して頂きやすいモデルです。ほぼ全ての物がワンタッチで簡単につけ外しの出来るストラップとなっておりますので、よりファッションを楽しみたい方にもピッタリの仕様となっております。
STEP2 サイズを選びましょう
お好みのモデルが決まりましたら次はケースサイズを見ていきましょう。
パネライの各モデルには様々なケースサイズが存在しております。時計を選ぶに当たってサイズ選びは非常に大切な過程ですので、下記にそれぞれのモデルに存在するケースサイズとその特徴をまとめてみました。是非ご参考にして頂き皆様に最良の1本をお選び頂ければと思います。
ルミノール
ルミノール マリーナ 42mm PAM00722 商品購入はこちら
47mm
パネライのオリジナルサイズとも言える47mm径。
イタリア海軍へのプロトタイプとして開発されたのが47mmのラジオミールであったように、パネライの原点と言えばこの大きさという方も多いのではないでしょうか。
2021年現在、プロダクト変更に伴い展開されているモデルが少なく、メーカー公式においてもブティック限定合わせて数本のみの販売という状況になっております。
決して万人受けする大きさではありませんが、前述の展開からして数も少なくこの大きさでしか味わうことの出来ないパネライらしさがあるのも事実。着用出来る人が限られているからこそ我こそはという方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
44mm
-
PAM01112
\2,926,000(税込) -
PAM01085
\671,000(税込) -
PAM01312
¥990,000(税込) -
PAM01313
¥990,000(税込) -
PAM01314
¥990,000(税込) -
PAM01316
¥1,078,000(税込) -
PAM01321
¥1,188,000(税込) -
PAM01033
¥1,122,000(税込) -
PAM01661
¥1,683,000(税込) -
PAM01662
¥1,804,000(税込) -
PAM00914
¥770,000(税込) -
PAM00915
¥836,000(税込) -
PAM01084
¥971,000(税込) -
PAM01661
¥880,000(税込) -
PAM01088
¥913,000(税込) -
PAM01090
¥946,000(税込)
現行で展開されるモデルにおいて最も豊富なバリエーションを持ち、年間のセルアウトランキングにおいても圧倒的な人気を誇るモデルこそがルミノールの44mm径となります。
多くのパネリスティやセレブから愛されたモデルであり、映画の劇中で使用されたこともある程のまさにフラグシップともいうべき代表モデル。そのケースサイズからはしっかりとパネライの堅牢性や男らしさを感じることが出来るだけでなく、腕が細いとお悩みの方にも一度着用して頂くと程よいボリュームとイタリアらしい上品さを気に入って頂けるサイズ感となっております。
スタッフの着用率も高くパネライを選ぶときには必ず見て頂きたいオススメNo.1の大きさです。
42mm
今まで47mm、44mmとご説明させて頂きましたが、お客様のなかには
「それでも大きいサイズに抵抗がある」
「パネライは大きくなかったら駄目なんでしょ」
「どこに行っても44mmばかりオススメされる」
・・・といったお客様もいらっしゃるかと思います。
確かに私もまずパネライを説明する時には44mmからご紹介するのですが、大切なのはその人に合ったサイズ感をオススメすることです。
現在の時計業界の平均的な大きさはおおよそ40mmから42mm前後が多いため、この42mm径はトレンドに沿った着用して頂きやすい大きさであると言えます。
スーツスタイル等にも合わせやすい大きさなのですがよく耳にするのが、
「スーツにパネライは合わない」
「ミリタリーウォッチだから合わせ方としてNG」といった意見。
勿論TPOによっては注意しないといけませんが、考えてみてください。
皆様が冬に着るコートは大低のものが軍需品として作られたものです。それが少しづつ形を変えて皆様の生活に溶け込んでいるわけですから過度の主張さえなければ、スーツにパネライだって「アリ」です。肩の力を抜いて42mm径を楽しんでください。
ラジオミール
写真の商品は2019年発表の世界限定1000本モデルのため、現在在庫なしとなります。
45mm
パネライの元祖であるラジオミールですが、現在は私達のような専門店でお求め頂けるモデルは45mm径の3種類のみ。
ルミノールと比べてやや薄型のモデルが多いため45mmという数値で見るよりも着用した時のフィット感が良好です。ルミノールと違いリューズプロテクターが存在しない為、左手に時計を着用した際手の甲へパーツが当たりにくいという利点もあります。
ブティックでは48mm・47mm・42mmの展開がありますが、手にしたことがない為レビューを書くことが出来ないのですが、モデルごとのサイズ一覧だけで見ると、最も幅広い選択肢からケース径を選ぶことが出来ます。
サブマーシブル
サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック 47MM PAM00979 商品購入はこちら
47mm
ルミノールと同じ大きさですがサブマーシブルの47mm径には、
「BMG Tech(ビーエムジーテック)」「カーボテック」「Ecoチタン」といった自社のハイテク素材が使用されておりますので驚くほど軽量でつけ心地の良さが特徴的です。
専門店で展開している文字盤色が、ネイビーもしくはブラックのみとなっておりますので、数値よりも全体像は引き締まって見えます。また標準のストラップがラバーベルトということからスポーティな印象があり、「ルミノールの47mmよりもチャレンジしやすい」というお声を多数頂戴しております。
大きめの時計は好きだけれど扱いやすくオールシーズン使いたいという方におすすめです。
44mm
こちらもルミノールと同じく44mm径の設定がございますが、専門店で購入できるモデルがゴールドテックと呼ばれる高額ラインのみになっているのが少しネックなポイント。ですがこのゴールドモデルは、カーボテックのコンビで作られており「ゴールド×ブラック」の配色がお好みの方からすると大変人気なモデルとなっております。
後述の42mm系にも同じ配色は存在するのですが、存在感でいえばこちらのサイズに勝るものはありません。
42mm
サブマーシブルの最小サイズとなる42mm径。
スティールモデルかチタンモデルをご希望のお客様は、実質47mmかこちらの42mmのどちらかをお選び頂くようになります。
ケースサイズの差が大きい為迷われる方もいらっしゃるのですが、もともとのマッシブなディティールにリューズプロテクターもありますので42mmといえど存在感はあります。
「ルミノールの42mmでは物足りない」「でも44mmは少し自分には大きい」そういった感覚をお持ちの方は是非一度ご覧頂ければと思います。
ルミノール ドゥエ
42mm
パネライの時計の中でも薄型でシャープな印象のあるルミノール ドゥエは、42mm径が1番大きいサイズ設定となります。
ブランドの中で最もシーンを選ばず着けて頂けるモデルではないかと個人的には感じており、シャツやコートの袖口にも収まりが良く全体的なコーディネートを考えやすいモデルです。文字盤に施されたサンレイ仕上げは非常に美しくイタリアらしい気品のある雰囲気を感じさせてくれます。
往年のファンからすると、「パネライらしくない」といったご意見もありますが、大きさ・厚さ・デザインすべてにおいてバランスの取れたモデルではないでしょうか。
38mm
ルミノール ドゥエの最小サイズである38mmですが、主にはレディースサイズと認知されていますがメンズモデルとしても好評です。
クラシックな印象を楽しみたい方からするとこちらのサイズ感はバランスがよく、ワンタッチでストラップが外せる構造となっておりますのでシェアウォッチとしてもお使い頂けます。
パネライの中でもドレスウォッチに近い感覚でサラッとシンプルに着けこなしたい方にオススメです。
~番外編:こんな選び方もあります~
新型ケースについて
パネライのルミノールとラジオミールには、それぞれケース形状が従来の物と違う「新型ケース」というデザインが存在しております。「ルミノール1950ケース」「ラジオミール1940ケース」という2種類がこれに該当するのですが、この形を見てモデルを決定されるお客様もいらっしゃいます。ここを知っていれば、よりパネライの違いと選ぶ楽しさに気付いて頂けるかと思いますので是非ご参考になさってください。
ルミノール1950ケース
1950年代当時のケース形状を模して作られているのが「ルミノール1950ケース」です。
画像出典:PANERAI パネライ ルミノール パワーリザーブ 47mm PAM00423 Online LUXEより
従来のルミノールケースに比べ、より丸みのある形状が特徴的でケースサイドはラグに近づくにつれて独特なシェイプが施されています。このためケース全体にメリハリがあり、同じ44mmでも1950ケースの方が大きく見えるという視覚効果があります。ラグも手首に沿うように少し長めに設定されており4つの角のエッジがイタリアらしいエレガントな印象を演出してくれます。
1950ケースを採用したモデルはハイエンドラインの位置付けとなっており、ブランドを代表するモデルはすべてこのケースを使用した物が多くなってきております。
ラジオミール1940ケース
★画像出典:Radiomir – 45mm PAM00995 パネライ公式ホームページより
※ブティック限定のため、アイアイイスズでの販売取り扱いはありません
ラジオミールからルミノールへの過渡期である1940年代に使用されたケース形状を模して作成されたのが「ラジオミール1940ケース」です。
当時のラジオミールの信頼性を向上させようとワイヤーラグをケースから直接削りだした一体型へと変更し、側面のエッジがより強調されるように削り込まれている点がポイントです。
ルミノールとラジオミールの中間のようなデザインの為、中途半端のように感じる方もいらっしゃいますが当時の時代背景を感じることの出来るアジのあるケースデザインだと感じます。
駆動方式について
パネライの時計はすべて機械式となっており手巻きか自動巻きに分かれます。
よりクラシックでアジのある雰囲気を楽しみたいのであれば手巻きがオススメですが、普段使いしやすい物をお好みでしたら自動巻きのモデルがよろしいかと思います。
このあたりはお客様のお好みでお選び頂いて問題ないのですが、モデルによっては自動巻きの設定が無かったり、ご希望のケースサイズとケース形状の組み合わせが存在していなかったりします。
下記に、モデル・サイズ・ケース形状・駆動方式を纏めた早見表を作成しましたので是非御覧くださいませ。
LUMINOR / ルミノール | ||||
自動巻き | 手巻き | |||
1950 ケース |
旧型 ケース |
1950 ケース |
旧型 ケース |
|
47mm | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ |
44mm | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
42mm | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
RADIOMIR / ラジオミール | ||||
自動巻き | 手巻き | |||
1940 ケース |
旧型 ケース |
1940 ケース |
旧型 ケース |
|
48mm | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ |
47mm | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
45mm | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
42mm | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ |
◯=ブティック限定
SUBMERSIBLE / サブマーシブル | ||
自動巻き | 手巻き | |
47mm | ◯ | ✕ |
44mm | ◯ | ✕ |
42mm | ◯ | ✕ |
LUMINOR DUE / ルミノール ドゥエ | ||
自動巻き | 手巻き | |
42mm | ◯ | ✕ |
38mm | ◯ | ✕ |
売れ筋ランキング
人気No.1 PAM01312
パネライの年間セルアウトの中でも堂々の第1位がこちらの「PAM01312」となります。
自動巻きムーブメントをハイエンドラインの証である1950ケースに搭載しており機械式時計が初めての方にも扱いやすいユーザーフレンドリーなモデルへと設計されております。またパネライの特徴とも言えるサンドイッチ文字盤になっており、初期のディティールを模した「12・6・9」のインデックス配置等随所にパネライらしさが見て取れます。選ぶのに迷ったらコレ!と言われるほどの人気モデルです。
ルミノール マリーナ 44mm PAM01312
ルミノール マリーナ。 スモールセコンドの重要性 9時位置に配置されたスモールセコンドは オフィチーネ パネライ、特にルミノール マリーナの特徴となっています。
商品詳細はこちら
人気No.2 PAM00915
44mmサイズの中でルミノールケースにアジのある茶色の夜光塗料を使用したモデルがこちらの「PAM00915」です。
2021年のルミノールリニューアルに伴い茶色の夜光塗料を使用したモデルがとても少なくなりました。ヴィンテージ感のあるテイストは飽きが来ず、ご購入頂いてからも長く愛用できるのがポイントです。ムーブメントは手巻き式の8日間パワーリザーブを搭載しておりますので、手巻き式が初めての方でもストレスなくお使い頂けるかと思います。
ルミノール ベース 44mm PAM00915
「ルミノール」は、一目でわかるパネライのアイコン。その特徴的で堂々としたフォルムは重厚な印象を与えます。ラグはケースと同じメタルの塊から削り出され、完全に一体化されています。中でも目を引くのが、レバーロック式のリュウズプロテクター。最も過酷な条件下でも衝撃や誤操作から時計を保護し、優れた防水性を確保します。
商品詳細はこちら
人気No.3 PAM01662
「ルミノール」は、一目でわかるパネライのアイコン。その特徴的で堂々としたフォルムは重厚な印象を与えます。中でも目を引くのが、レバーロック式のリュウズプロテクター。最も過酷な条件下でも衝撃や誤操作から時計を保護し、優れた防水性を確保します。PAM.01662はDMLSチタンを使用しており、粉末状のチタンをレーザーによって焼結するという特殊な製法で作られています。素材の中が中空になる為、非常に軽量なモデルとなっています。大量生産が出来ないため年間の入荷量が少なく非常に希少なモデルです。
ルミノール マリーナ 44mm PAM01662
「ルミノール」は、一目でわかるパネライのアイコン。その特徴的で堂々としたフォルムは重厚な印象を与えます。中でも目を引くのが、レバーロック式のリュウズプロテクター。最も過酷な条件下でも衝撃や誤操作から時計を保護し、優れた防水性を確保します。PAM.01662はDMLSチタンを使用しており、粉末状のチタンをレーザーによって焼結するという特殊な製法で作られています。素材の中が中空になる為、非常に軽量なモデルとなっています。大量生産が出来ないため年間の入荷量が少なく非常に希少なモデルです。
商品詳細はこちら
アイアイイスズについて
わたしたちアイアイイスズは、国内最大級の品揃えを誇る四国高松の老舗時計店です。
カルティエ、オメガ、ウブロ、ブルガリ、シャネル、ブライトリング、タグホイヤー、パネライ、IWCといったブランドは勿論、オーデマピゲ、ブレゲ、A.ランゲ&ゾーネといった世界でも最高峰と言われるブランドまでを国内正規代理店として取扱う、国内有数の時計店です。
当店では、まるでブティックのように、各ブランドの世界観が余すところなく表現されております。
アイアイイスズ本店 パネライブース
当然ながら、アイアイイスズでは取り扱いブランドを全て正規品で揃えています。
ネット通販では偽物が出回っていることがありますが、アイアイイスズでは全ての商品を正しいルートから仕入れておりますので偽物の心配はございません。
また、正規品と並行輸入品ではメーカー保証や修理の対応も変わってきます。
取扱いブランドの公式サイトにもアイアイイスズが紹介されております。
ブランド、メーカーとの繋がりも深く、お客様からのご要望がございましたら当店に在庫のない商品でも、メーカー取寄せ等、柔軟に対応させていただきます。
アイアイイスズのオンライン販売サイト EYE EYE ISUZU Online LUXEでは、長い年月をかけて培われた審美眼に基づき、ECサイトならではの品揃えと、実店舗と同じように正規品にこだわり、そのブランド毎の世界観を皆さまにお伝えさせて頂きます。
もちろん、掲載しておりますPANERAI(パネライ)の商品に関してもメーカー様より仕入れをしている正規品でございます。
実店舗では専門の知識をもったスタッフが常駐しておりますので安心してご来店ください。
ECでの対応も、もちろん各ブランドごとに専門スタッフが対応させていただきます。
商品のご質問は勿論、修理など気になることがございましたらご遠慮無くお問合わせ・お申し付けくださいませ。
皆様のより良いお時計選びのお手伝いができましたら幸いでございます。
最新情報をお届けします